【出産レポ】自然分娩体験記!誘発入院、陣痛の痛みの記録

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【出産レポ】自然分娩体験記!誘発入院、陣痛の痛みの記録

あれは忘れもしない2012年末…。

初めての出産を経験しました。

とても静かなお産だったので「今年のMVPやで~」とすごく褒めていただきました。

ゆるやかなお産の進行、終始呼吸に意識を向けて、胎児に酸素を送り続けていたことがよかったみたいです。

ひ、ひ、ふー(ラマーズ法)は特に意識しなくても大丈夫。

吐くことに集中すれば、自然と息をたっぷり吸うことができます。

とてつもない痛みに静かに対応できたのは、人よりも痛みに強いという私の特性もありますが、

赤ちゃんが苦しくならないように呼吸を送り続けようという気持ちが強かったからでした。

頭の血管が切れそうなほど痛かったですが、撮影した動画は終始穏やか。

「あぁぁぁぁぁ!!!」と叫びながら産むドラマチックな出産とはなりませんでしたが、わが子に見せても平気な仕上がりになっています。

目次

予定日が10日超過、入院が決まる

長女を出産したのは予定日よりも11日ほど経過したとき。

エコーで3200gくらいになってきて

「もう出産しましょう。明日入院してください。」

と言われていきなりの誘発入院でした。

ちなみに、赤ちゃんが下がってきた様子もなく、子宮口もまったく開いていない状態。

私が通っていた産院は、赤ちゃんの持っている力を生かして極力自然な分娩を推奨していました。

医療介入は極力しないというスタンスだったので、予定日が1週間しても院長は「そろそろ出てきてほしいね~」なんてのほほんとしたことをおっしゃっていました。

が、やはりお腹の子が大きくなりすぎると分娩する方も出てくる赤ちゃんにも負担になるということで、3200gになった日に入院を言い渡されます。

予定日が超過した日から毎日、心音確認の機械をつけて赤ちゃんが元気に育っているのか確認のため通っていて、のほほんと待っている日々だったところに突然の誘発入院だったためとても驚きました。

毎日遅くまで働いている夫にはすぐにメッセージを送っておきました。翌日、夫を車で駅まで送ってから徒歩で産院まで行きました。

HARU

出産は何が起こるか予測不能なので、いつ入院してもいいように準備をしておきましょう!(冷蔵庫の整理、入院グッズの準備、夫への伝言など)

入院当日、陣痛促進剤(プロスタグランジンE2錠0.5mg)を1錠服薬

受付を済ませて、LDRと呼ばれる陣痛・分娩・回復を全て同じ部屋で行うことができる部屋で、陣痛促進剤を1錠飲みました。

薬が効くまでの間に持参したパジャマに着替えました。

飲んで30分ほどでお腹がきゅーーーーっと痛くなってきました。

痛みは、生理痛のようで生理痛ではない感じでした。

違うけど、似てる、そんな感じ。

しばらくゴロゴロしながら過ごしていたので飲んですぐの痛みの間隔は測っていませんでしたが、お昼ごはん前には痛みの間隔が10分をきっていました。

昼食後には5分をきっており、2錠目の服薬はなしとなりました。陣痛が弱ければ追加することになっていたようです。

その後、”おしるし”もあり、いよいよ出産なるか?!とテンションが上がったのも束の間…出産前に済ませておこうとシャワーを浴びたら痛みが遠のいてしまいました。

このまま陣痛に繋がらなければ、翌日に点滴をすると告げられ、誘発入院1日目は終了しました。

HARU

今思えば大した痛みではなく、陣痛間隔が短かかっただけで本格的な陣痛じゃなかったんだろうなと思います

入院2日目、深夜0時…隣のLDRでの出産につられて陣痛が始まる

次の日の点滴に備えて早めに寝ていたところ、痛みで目が覚めました。

念のため間隔を測ると5分くらいでした。

隣のLDRから「うーーーーーーーーーーーん」という苦しそうな声が聞こえています。

夜勤の助産師さんに痛いことを告げるも、特に陣痛ぽくなかったらしく「寝た方がいいよ」と言われてそのまま…。

痛みで寝たり起きたりの細切れ睡眠を繰り返しつつ、お隣さんが「もーーーー!!やだーーーー!無理ぃぃいいいい!!!」と叫んでいる声を聞きながら、出産を陰から応援していました。(この方、経産婦さんでした)

4時ごろに産声が聞こえ、「おめでとうございます」という助産師さんの落ち着いた声が聞こえてきました。

私の陣痛の進み具合は、ゼロ。子宮口はまったく開いていないようでした。

HARU

なんでこまめに子宮口の確認をしてくれないのだろうと当時は疑問でしたが、不用意に出産を早めてしまわないようにという配慮からだったようです。当時はちょっと不満でした。

入院2日目、7時半…ようやく子宮口が開く

この時の子宮口の開き具合は3~4cmとのこと。

ようやく進んできたと思って、少し泣きそうになりました。

痛みを感じ始めてから7時間ですから。

あまりにうれしくて、連日遅くまで仕事をしていた夫にすぐに連絡しました。

まだ寝ているとばかり思っていたのに即レスだったのでびっくり。

気にしてくれていたんだな~とちょっとうれしくなりました。

「支度してすぐ向かう」

そう返信があってからしばらくして、夫が到着しました。

本来はこの日の翌日から冬季休暇だったのですが、1日休みを早めてくれていたのでした。(もし昨日出産していたら立ち合えていませんでした)

お昼頃になると5分間隔だった痛みは1分間隔に。

朝ごはんは痛みで咀嚼が辛くサラダとドリンクのみ、昼ごはんは痛みに意識を奪われてしまって5口程度しか食べられませんでした。

気持ちは完食したくてたまらなかったのに。

少しでもエネルギー補給をしておいた方がいいと助産師さんにアドバイスをもらったので、少量でも頑張って食べました。

夫に背中を撫でてもらったりもしましたが、助産師さんに撫でてもらった方が痛みが軽くなったので、夫にはもっぱら私の話し相手となってもらいました。

入院2日目、13時半…いよいよ分娩台へ

子宮口は7~8cmとなり、分娩台に上がりました。

上がっただけで、全開になるまではそこで待機となります。

14時半に子宮口がほぼ全開になったと教えてもらいました。

助産師さんは思った以上にのんびりと準備を始め、夫はビデオの準備。

点滴をうち、来るべき瞬間に備えます。

陣痛の“単に痛い”というものから“自然とお腹に力が入ってしまう”ようになってきました。

「まだ、いきんではだめよ~」と助産師さんに言われたので、お腹に力が入らないようにいきみ逃がしに集中しました。

これを数回繰り返したころに助産師さんが2人増えて3人に。

3人に「大丈夫よ〜」「今は力抜いて休もうね〜」と励ましてもらっていました。

一瞬だけ先生が覗きに来て、「じゃ、また後で来るから、その調子で頑張って!」と言い残しまた去って行かれ…

気付けば更に3人ほど助産師さんが増えていました。

LDRには合計6人の助産師さん。

入院2日目、15時…いよいよ産みます

破水し、院長先生が駆けつけてきて「いきんで!!」とさっきとは真逆のことを言います。

もう、いきみ方がわからなくなっていて、いきみ=便意と脳が勘違いしていてもう力入れたら出てはいけないものが出るんじゃないかと思って全然いきめませんでした。

諸事情あって早く産まなくてはいけなかったため、会陰切開されました。

麻酔なしなのに痛みはなく、バチン、バチンという音だけがしっかりと聞こえていました。

切られているという感覚もありました。

予告なしの切開だったため「や、やりおった~…」と思いました。

いきむときは肛門から押し出すように力を入れるのがポイントです。目はつぶらず、お腹の方に視線を向けておかないと力が分散してうまくいきません。頭で考えるよりも、本能に従うのが一番だと思います。

切開後もあまり頭が出てこなかったのか、終始穏やかだった院長先生の声が荒くなりました。

「30秒いきみ続けて!!」と。

6人になった助産師さんも「がんばってーって言ってる間はいきみ続けて!」と口々にいいます。

いきんでいると助産師さんは何かを引き出している。

それが赤ちゃん。

院長先生が赤ちゃんの体内の羊水を吸いだす音が聞こえてきたので、頭が出てきたことがわかりました。

頭が出た時点で「いきんじゃだめだよ~」と言われ、まだ全身出てないのになんでだろうと軽くパニックになりながらいきむのをやめました。

頭が見え、まだ半身は私の体内から出ないままわが子と初めての握手をしました。

全身が出ると、夫がへその緒を切らせてもらっていました。

極太のへその緒はなかなか切れず、見た目よりも力が必要だったらしいです。

HARU

ビデオカメラを手にしていたはずの夫ですが、無言で助産師さんが撮影交代してくれていて、ビデオを見返したときに感動しました

羊水をしっかり吸ってもらったわが子は、元気な産声をあげました。

産声は録音して記念品にしてくださるのですが、産声があがると同時に助産師さんたちの「よかったねーがんばったねー」という声がたくさん入っていて、産声は微かに聞こえる程度に。

大人数の助産師さんに見守られて生まれてくる子はなかなかいないと思うのでとてもいい思い出になっています。

感情を表現するのが苦手な夫は、何とも言えない表情で微笑んでいました。

もっと喜びなさいよ!と思ったのはここだけの話ということで。

HARU

私が別の手術時に目覚めた日と同じ顔をしていました

出産後、胎盤を出して会陰縫合

わが子は体を拭いて計測し、パパとなった夫に抱っこしてもらっていたようなのですが、私はまだまだ分娩台にいました。

体内に残っている胎盤を引きずり出し、会陰に麻酔の注射を打ち縫合してもらいました。

産声を聞いた途端に記憶から消え去った陣痛の凄まじい痛み。

何なら会陰に刺した注射の方が痛いと思えるくらいに忘れ去っていました。

”コウノドリ”か”透明なゆりかご”という妊娠出産系のドラマで、出血が止まらず亡くなった妊婦さんの話を観て、深刻な結末になる可能性もあったのかと、今ある幸せを噛みしめました

さいごに

陣痛は頭の血管が切れるのではないかと思うくらいに痛いです。

失神しないのは脳内モルヒネのおかげらしいですが、もっと脳内モルヒネが有効になってくれてもいいんじゃないかなと思いました。

また、本当に辛いのは後陣痛といって、子宮が元の大きさに戻ろうとするときが辛いです。

出産直後にひどい仕打ちです。痛み止めのお薬がもらえるので、我慢せずに飲みましょう。

そして、回復後に病室に入ってからも無理をしないでください。

私は出血量が(多)に丸が付けられる手前の量の出血があったみたいで、トイレに行こうと颯爽と立ち上がったところで、赤ちゃんが病室にいるのにも関わらず貧血で意識を失ってしまいました。

出産を控えている方の参考になったらうれしいです。

次女の出産体験記(無痛分娩)についても、よかったら読んでみてください♪

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